仕込みから思う事
昔、大卒出の皿洗い という記事を読んだ事がある。
飲食業界で活躍すべく大学で色々な勉強をしてきた新入社員が最初の研修で現場の皿洗いをひたすらするという話。
1週間2週間経ち、同じ事の繰り返しで「もう皿洗いは勘弁です!もっと経営の事を学ばせて欲しい!」と店長に噛み付く。
しかし店長は冷静に、君は優秀な大卒の社員だ。
皿洗いからでも気付ける事があったはず。
1日にどれだけの人が来店し、食べ残しがあるのかないのか、効率のいい洗い方をする事で何が出来るのかなど、大卒出の君なら色々思う事があるだろう。…という話。
今色々な仕込みをやらせて頂いている。
ミリ単位のカットや、ものによってはそれ以上のカットが要求される。
もちろん仕上がる料理に直接影響があるし、見た目も変わるし味も違ってくる。
調理時間も変わってくるし、食感も違う。
そこに笑顔が生まれるのか?
幸せな気持ちになって頂けるのかどうかが決まる。
包丁で最初の一手を入れる時はとても大切。
今までそこまで深く考えた事がなかった…。そんなレベルから学ばせて頂いている。
しかしなかなか上手くはならないのが現状。
カットのムラがあるしその手直しで時間も遅くなる。
まだまだ見えていない、感じ取れてない事が多過ぎるのだろう。
ん…(・∀・) 皿洗いと仕込みはまた違うのか…
入口と出口が別のものになっていないか
いやいや本質的には同じ事だ。すべての事には意味がある。
社会人21年目にして心は新入社員うえちゃんの修行は続く…。


※2023年3月から3ヶ月間anocadoに弟子入り中の「うえちゃん」こと、植月のブログです。
弟子から見るanocadoを、僕の奮闘記と共にお楽しみください。